冬はアイスバーンでのスリップ事故に要注意
濡れているだけに見える「ブラックアイスバーン」が危険!

凍結した路面ではタイヤが滑りやすく、スリップ事故のリスクが高まります。見た目では凍結しているとわかりにくい「ブラックアイスバーン」はさらに危険。凍結路の危険性と、安全に運転するポイントを解説しますので、冬のお出掛け前にチェックし、安全を心掛けてください。

路面凍結のイメージ写真

雪が積もった道よりも事故が起きやすいアイスバーン

朝晩の冷え込みが厳しい冬は、路面の凍結によるスリップ事故に注意が必要です。少し前の統計ですが、降雪の多い北海道では、2011年11月から2012年3月の5ヵ月間に道内で起きた全交通事故7,235件のうち、その25.4%に当たる1,840件が路面凍結や積雪、吹雪などが原因で起きた「冬型事故」でした。さらにこの冬型事故のうち、「スリップ」による事故が88.4%と大半を占めていました。(※1)

凍結路に慣れているドライバーが多いはずの北海道でも、凍結して滑る道路では普段通りの運転操作が難しく、スリップ事故が起こりやすいことがわかります。

もちろん、路面凍結による事故が起きているのは北海道だけではありません。2014年中に全国で発生した交通死亡事故のうち、凍結路で起きた事故は59件で全体の約1.5%ではありますが、雪が積もった路面で起きた事故の39件(約1.0%)を上回っています(※2)。雪が積もった路面よりも、凍結路の事故に注意が必要といえるでしょう。

冬の「濡れて見える道」には注意、凍結の可能性

このように凍結した路面での運転には危険が伴いますが、なかでも注意したいのが「ブラックアイスバーン」です。ブラックアイスバーンとは、路面の水分が凍結して薄い氷が張っている道路のことで、黒く濡れて見えるのでこのように呼ばれています。

雪道や、雪が固まって凍った「圧雪アイスバーン」は白いので分かりやすいですが、ブラックアイスバーンは道路が濡れているだけに見えるので、凍結しているとは思わずつい油断してしまいがち。気付けば凍結路の上を走行しており、ハンドルを取られてスリップした、ということになりかねません。

一般社団法人日本自動車連盟(JAF)でも、ブラックアイスバーンに関する注意喚起の動画を公開しています。動画では、ブラックアイスバーンを走行中にブレーキを踏んでも路面を滑ってすぐには止まれず、ブレーキが効き始めてから車が停止するまでに要する「制動距離」が伸びてしまう様子を紹介しています。

危険な「ブラックアイスバーン」、安全運転のポイント

滑りやすくてタイヤのスリップが起こりやすいブラックアイスバーンや凍結路。事故を起こさず安全に運転するには、どのようなことに気をつければいいでしょうか。以下におもな注意点をご紹介します。

道路を見た目で判断しない

路面が白くないから凍っていないと安易に決めつけるのは危険です。気温の低い日に路面が濡れた状態に見えたら、ブラックアイスバーンを想定して運転しましょう。

「急」のつく運転は厳禁

「急ブレーキ」「急発進」「急ハンドル」「急加速」など、「急」のつく運転はスリップを招きます。凍結路では絶対に行わないようにしましょう。

カーブの手前では十分にスピードを落とす

凍結路では、カーブでの死亡事故が乾燥路の倍になるという統計があります(※2)。普段より早めに減速し、余裕をもってハンドルを切れるようにしましょう。

車間距離を十分にとる

凍結路では、ブレーキの制動距離が長くなります。追突を避けるため、車間距離を十分にとることを心掛けましょう。

スタッドレスタイヤとタイヤチェーンは早めに準備

路面の凍結や降雪が予想される場合は、予めスタッドレスタイヤに交換しておきましょう。またいざというときのために、タイヤチェーンも用意しておきましょう。

「単独事故」に備えた保険を

事故を起こさないための対策と同時に、事故が起きてしまった場合に備えて、自動車保険に加入しておくことも重要です。凍結路で起きたスリップ事故に対応するには、対人や対物はもちろん、対車両や単独事故などほぼ全ての事故パターンを想定した備えが必要です。

なかでも、単独事故に対応する保険を充実させておくと安心。そのためには、相手のいない事故や自分に100%の過失がある事故による損害を補償する「自損事故保険」に加入しておくと安心です。また車両保険を「エコノミー型(車対車+A)」ではなく「一般型」にすると、単独事故による損害も補償されます。

道路の凍結によるスリップは、重大な事故につながるおそれがあります。雪が降らずとも発生するブラックアイスバーンは普段運転している道路でも起こりうることなので、慎重な運転を心掛けるとともに、自動車保険で万が一に備えましょう。

(※1)出典:雪道に備えよう(東京海上日動)
(※2)出典:雪道や凍結した道を安全に走行するためには(東京海上日動)

※本記事は2017年1月23日時点での情報です。
※上記は概要を説明したものです。引受保険会社により、商品名や補償内容等は異なりますので、ご契約にあたっては必ず「各社商品パンフレット」および「重要事項のご説明・契約概要のご説明・注意喚起情報のご説明」をあわせてご覧ください。 また、詳しくは「ご契約のしおり(普通保険約款・特約)」等をご用意していますので、取扱代理店または引受保険会社までご請求ください。ご不明な点につきましては、取扱代理店または引受保険会社までお問合わせください。

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